お客さんを案内していると、しばしばこんな相談をされることがあります。
仲介手数料って安くならないの~?
よくこんな質問を聞くことがあります。
実際、仲介手数料を安くできるか不動産屋の目線からの答えと理由を解説していきたいと思います。
目次
結論
ぶっちゃけ仲介手数料は安くすることができます。
会社にもよりますが、少なくとも30%~は安くすることができます。
私の会社も半額まで安くするのは割と簡単に値引きすることができます。
なぜ値引きできるのか
通常不動産会社が賃貸物件を仲介する時、部屋を決めた場合、大家から広告料・業務促進費(通称AD)が入ってきます。(通常広告料は家賃の1ヶ月分)
なので仲介手数料を値引きしても部屋を決めた場合、大家さんから広告料・業務促進費(通称AD)という項目で報酬をもらうことができます。
広告料・業務促進費(通称AD)とはなにか?
不動産関係では、ADとは広告料の略じゃぞ!また、入居者を仲介して賃貸借契約を結んだときに、その物件のオーナー(大家)が不動産会社に払うお礼金のことなんじゃ
家賃○ヶ月分という表し方をし、“AD1”ということは、広告料として賃料の1ヶ月分を仲介業者に支払うことを意味します。他にも「広告宣伝費」や「業務委託料」などと呼ばれることもあります。
出典:不動産賃貸経営博士 https://www.chintaikeiei.com/yogo/a/AD/
※一部の地域では 広告料・業務促進費(通称AD)がない地域もあります。
要は大家さんから、部屋を決めてくれてありがとう!という感じで謝礼のようなものがもらえるということです。
なので仮に入居者からの仲介手数料を値引いても契約してしまえば、大家側から広告料をもらうことができます。
通常時:家賃50,000円の場合、
入居者から仲介手数料50,000円(税別)
大家から広告料1ヶ月50,000円(税別)
計100,000円(税別)の利益になります。
ここから仮に、仲介手数料を半額に値引きして
25,000円(税別)でも、
計75,000円(税別)の利益になります。
正直、そんなに変わらないのでよほど利益に執着している会社でない場合はだいたい引いてくれると思います。
ただ必ずしも値引きができるわけではありません。
例外で値引きができないケースもあります。
値引きが難しい場合
・大家から広告料がでない
・人気物件の場合
・会社の規定で値引きがそもそもできない
このようなケースは値引きができないケースがあります。
・大家から広告料がでない
先程話した、大家側からの広告料がでない場合があります。
単純に大家が不動産会社に手数料を払いたくない場合などがあり、昔ながらの古い大家の場合は手数料を出していないケースが稀にあります。
・人気物件の場合
新築など人気のエリアにある物件は大家側から手数料を払わなくてもすぐに決まるからです。
・会社の規定で値引きがそもそもできない
少ないですが、必ず入居者からの手数料はもらえ!という社長のいる会社です。
上記の場合は仲介手数料の値引きをできない場合があります。
値引きをできないケースは紹介しましたが、それでは具体的に値引きをするためにおススメの方法をお伝えします。
値引きするための方法
- 早めに値引きの相談をする
- 偉い人に担当してもらう
- 知り合いに紹介してもらう
- リピーターになる
- 競合がいるということをチラつかせる
この方法が値引きをするためにしやすくするための方法になります。
それでは順に説明していきます。
・早めに値引きの相談をする
まず、前提として早めに値引きの相談をして下さい。契約ギリギリや、支払い前のタイミングで話しても嫌がられるケースが多いので、まずは早めに値引きをしてほしいと伝えましょう。
・偉い人に担当してもらう
値引きをする際は会社や上司の許可が当然必要になります。
担当してくれた人がある程度決裁権の持っている人であれば値引きの話がスムーズに通りやすいです。
ただ担当者はこちらで選べませんし、不動産会社にもよりますが、そもそも案内に行く人は若手の人が多い傾向にあります。
・知り合いに紹介してもらう
周りの友達で部屋探しをした人がいたらその人から紹介してもらいましょう!
知り合いの紹介ということであれば値引きがしやすくなります!また、知り合いの人が不動産会社と仲が良くなくても構いません!とりあえず不動産会社を紹介だけしてもらえれば値引きがしやすくなります!
不動産会社の人も値引きをするには会社や上司に説明や許可が要ります。
その時に誰かからの紹介の場合は、その人はリピーターのような扱いになるので会社や上司に値引きの説明がしやすく、話を通しやすいです。
・リピーターになる
一度だけの取引の場合値引きが難しい場合がありますが、二度目、三度目の場合、リピーターということで値引きがしやすくなります。
・競合がいるということをチラつかせる
これはあまりオススメしませんが相見積もりをとっている、競合がいるということを伝えてもらい、
「あっちの不動産会社は安くしてるといってましたよ~」
と伝えてもらえれば値引いてくれる場合があります!
ただ、不動産会社からするとあまり良い気はしないので、その後の関係は保証できません!
また場合によっては、
「それならそちらの不動産会社で契約されて下さい」
と突き放されるケースもあります!
まとめ
個人的にオススメするやり方は、家賃や礼金など初期費用を安くする交渉を家主にしてもらい、それでなにもできなかった場合に、初期費用がないなどを理由に値引きをしてくれるように話すことが、不動産会社との関係が悪化せずお互いがWin-Winになる方法かと思います。